■よっしー日記「出産だ!」
1998.4.5 - 4.9
■4月5日
PM9:00頃、ごく少量の出血。おしるしってやつか?
横っ腹がちょっとちくちくする。でも陣痛ではないようだ。「お産が(予定より)早くなるかも」と言ったらだんな君が「まだ心の準備ができてないから、ちゃんと予定日に生んでよー」とのたまった。そりゃ私が決められるこっちゃないからわからんよ。(ちなみに予定日は4月19日)
■4月6日
未明から下痢〜。生まれてはじめてぢになった。うげげ、痛いぞ!
なんとなく夜、生理痛のような痛みがあったけど、いつの間にか治まってしまった。
■4月7日
午前中から何だか強い生理痛のよう。でもなかなか10分おきにならない。昼寝したらその後1時間位何ともない。陣痛じゃないのか?
夜7:00頃からやけにお腹が張るけど陣痛は来ない。ふう。
■4月8日
朝目が覚めて、まだそんなにお腹が痛くなかったので、だんな君に「まだみたいだから会社行っててー、陣痛来たら電話で知らせるからー」と言ってからトイレに行くと出血がべっとり。びっくりして病院に連絡。とりあえず看てもらいに外来に行ってみると子宮口が1cm開いていた。「陣痛が不規則だから,10分おきになったらまた連絡して」と言われていったん帰宅。途中花見。ほぼ満開。これが最後かもしれないからでっかいお腹を記念撮影。
午後、強い生理痛のような痛みが来たけど一向に10分おきにならない。動いていた方がお産がスムーズにいくと聞いていたので、夕飯にカレーとごはんを多めに作って入院にそなえる(だんな君用のメシ)。夕食後、トイレに行くとべっとり黒っぽいおしるしが来てたので、電話して産院の人に聞いてみる。「一応入院の準備して来てみて」と言われPM8:00頃産院へ。子宮口は3cm開いていたけど陣痛がまだちゃんと10分おきになっていない。でも夜だし一応泊まってってみましょうと言われ、病室に入る。9:30頃とりあえずだんな君は自宅にもどって寝てもらうことにした。
BUT! PM10:00頃からいきなり"5分おきの陣痛"がはじまった!とっても痛い!"10分おきの陣痛"ってのをすっとばして10:45頃からすごーく痛くなってきて、四つんばいになってフーッフーッと痛みをこらえる。(5分おきというのは痛みが3〜40秒続いた後、4分半位はケロリとしている状態。不思議じゃ)0時をまわった。
■4月9日
陣痛は3〜40秒で、陣痛と陣痛の間はぜんぜん痛くないので眠くてうつらうつらしてしまうけど、陣痛がくるとめっちゃくちゃ痛いのでだんだんモーローとしてくる。
AM2:40頃地震があった。震度3位かな?院内放送で「赤ちゃんに異状はなりません。何かありましたらナースステーションにご連絡下さい」というようなアナウンス。こんな時に震災にあったらやだよーとマジで思いながら四つんばいでフーッフーッ。
このあたりから4分とか3分おきに痛みが来るのでだんな君に電話して呼ぶ。その後ナースステーションに行って助産婦さんに看てもらったら子宮口が5cmちょっとに開いていた。お産の服と下着に着替えてLDR室(陣痛・分娩・回復を行う部屋)へ。上体をもたれさせられるイスに座ってひたすら呼吸法。4:00前にだんな君が来たので、腰をさすってもらったり、水を飲ませてもらったりする。だんだん身動きがとれなくなってきた!
AM6:30頃、「両家に今日生まれそうだって電話してくる」と言ってだんな君が部屋を出たすぐ後、向かいのLDR室がバタバタとにぎやかになった。どうやら先にお産になる人がいるらしい。
しばらくすると女の人の「ああっ!」という泣くようなさけび声とともに赤ちゃんの泣き声。
「男の子ですよ」という助産婦さんの声。終わったんだーいいなーー。私はだんな君がいつまでたっても帰って来ないので、ヘロヘロ。ひとりでひたすら陣痛と闘う。陣痛は腰に集中していて砕けるんじゃないかと思うほど痛い。向かいの部屋が落ち着いた頃だんな君が帰って来た。どうやらナースステーションのところで閉め出しをくらっていたらしい。
AM8:00前、やっと分娩台に上がる。横向きに寝てベッドの横の手すりに掴まっていきむ。この辺ものすごく眠いのと痛いのとで記憶が曖昧。とにかく腰がどーにもなんないくらい痛い!
もうろうとしていたのでどの位の間隔か覚えてないけど、いきみがくる。勝手にくるので息つぎを失敗すると呼吸困難になる。いきみがきたら深呼吸する。と、自然に強いいきみが来るので赤ん坊が出る方へ向けてうーーーん!と強く!長く!これでもかってくらいいきむ。途中だんな君は私が食べられないのでもったいないからクリニックから出た私の分の朝食を食べに行ってもらう。

だんだんおまたに熱いものがたまってくる。9:00頃、仰向けになって子宮口を看られる。すでに全開(約10cm)になっていて「お産になりますねー」と声をかけられる。
いつの間にやら助産婦さんやら看護婦さんやら何だかわけのわからん機材やらで部屋がごったがえしていた。いつの間に・・・しばらくいきんだ後、「破水させますね」と言われて何か生ぬるいものを感じたけどもう感覚がマヒしていてよくわからない。「出口がちょっとせまいので切開しますね」と言われ「ゲゲッ」と思っているうちに強いいきみ。「うっ」といきむとおまたがじわっと熱くなって、その瞬間パチン!パチン!と何だかハサミで切る音。「ヒエ〜〜〜!」と思う間もなくすぽーんと赤ん坊が出た!(腰の方が痛くて会陰切開はほとんど感覚がなかった。)
「女の子ですよ!」と言われて赤ん坊の泣き声と、赤ん坊の口から何か吸い出している音が聞こえた。ズゴゴゴゴ。布のような紙を胸の上に乗っけてその上に娘を乗せられご対面。「おお!」ってそれしか言葉は出なかったな。
「人間だと思うとやたら小さいが、出したと思うと結構でかくてずっしりしている」という何とも冷静な感想をもらしていると、横でだんな君がうるうるしたような顔をしていた。だんな君は男の子の方が欲しいような事を言っていた割に、娘を見るなり「パパでちゅよー」とのたもうた。まったく・・・でれでれだぜ。
赤ちゃんが体のチェックしにだんな君と別の部屋に行っている間、いつの間にかいるお医者の先生が子宮の状態をチェックし、部分麻酔して会陰切開したところを縫合。とっても丁寧にチクチクやっている。(そんなに切ったのか?)私が助産婦さんや看護婦さん達とおしゃべりしている間先生もくもくと縫っている。
胎盤を見せてもらった!思ったよりでかい。50CM位のだ円形の入れ物にずっしり入っていた。へその緒は白くて長い。これが腹に入っていたのかーと変なとこで感動してしまった。その後赤ん坊とだんな君が戻って来て他の人達はいったん外へ。1時間位横になったまま、赤ちゃんがだれに似てるの目をあけたの、手をにぎったのとしゃべりながら1時間休んで、もう一度体をチェックしたあと自力でパジャマにきがえて自力で病室へ。
車イスとかで運んでもらうイメージがあったのでちょっとびっくりしたけど、ペンギンのようにギクシャクした足どりで病室へ。ゆっくり1時間ほど横になってもう一度検診。母子ともに健康。めでたしめでたし。
お昼ごはんは病室で。たけのこごはんと天ぷらとお吸い物とゼリー。これがとってもおいしい!入院中全部のごはんがすっごくおいしくて、他の人達と「レストランもやってくれればいいのにねー」とほとんど本気で話したくらいおいしかった。
しかし!おまたが痛い!どー座っても痛い!しかたがないので中腰でいろいろ体勢を変えながら食べた。産んでからまだ2時間しかたってなくてへとへとだったのでめちゃくちゃ疲れたぜ。でもおいしかった。(だんな君はその間外食)その後、さすがに疲れていたので爆睡。
2:00頃ふっと目がさめたのでだんな君は「それじゃー」と言って帰って行った。おつかれー。まくら元の電話で母に出産の報告をした後、夕食までもう一度爆睡。あー疲れた!
|